あぞう接骨院

五十肩

五十肩とは

「五十肩」とは、医学の書には「いわゆる五十肩」という掲載が多いです。別名では「肩関節周囲炎」です。前者は五十代に多い方の症状から”五十肩”名付けられたようです。後者は、文字通り、肩の周囲の炎症を繋げて並べた”肩関節周囲炎”です。この五十肩は、どの書物にも、『原因不明』という記載が多いですが、はたしてそうなのでしょうか?

実際に、原因なく出てくるものはないわけで、どんな病気にも原因があるのです。

たとえば風邪では、免疫力低下により体内でのウィルスや細菌の増殖があり、糖尿病では、度重なる過食、炭水化物や砂糖の取り過ぎによる血糖値の上昇からインスリンの調整がうまくいかなくなったことなど。

現代病で、『原因不明』という病気の病名には「突発性~」とか、先ほどのように目の前の状態を文字で並べた「〇〇病」や「〇〇炎」、当院では「〇〇ねんざ」「〇〇症」「〇〇神経痛」などがあります。

今回の「五十肩(肩関節周囲炎)」は、長年の偏った生活習慣(姿勢、動き、食事、ストレスなど)が原因の場合が多いです。そのなかで、ここでは”動き”について申し上げます。

本来、人間はお猿さんから進化しましたので、両手は、木の枝にぶら下がるために、犬や猫などの他の動物よりも、動く範囲が広がっていったわけです。文明が進歩するにつれて、人間の生活は、少しずつ動きが少なくなりました。両手に関しては、細かい作業は多いものの、昔むかしのように偏り上に挙げて生活することが減ってしまいました。そのために、少しずつ脳のほうが「必要ない」と考えて、手をあげる動作の神経回路を細くしていったのです。これは、長期入院をしたりして、歩けなくなった方や骨折などでギプスを長期にわたりした場合、ギプス除去後、「歩く」感覚などがしばらく忘れていることとよく似ています。

 下半身のように、立ったときに重力がかかる関節(”荷重関節”という)であれば、体重を支えるために、動く範囲を狭くして、強くできています。それで日常生活をしていく中で、しだいに体が覚える、言い変えれば、脳がその動きをする神経回路を再び使い始めるのです。しかし、肩は、先ほど申し上げましたように、4足動物のように前足だったものが、次第に色々な作業をするために、動かす範囲を広げて、「手」に変わっていったものです。「肩」はその手の付け根にあたります。とても広い範囲(「自由度」と言う)を動かせる関節であるからこそ、支えるのには数多くの筋肉が関与し、更に、その神経が関与しているわけです。