あぞう接骨院

五十肩 Frozen shoulder

五十肩の治し方!
進化の過程において、私達人類の祖先は、チンパンジー・ゴリラ オラウータンなどですが、 彼らは、自然界ではどこに棲息しているかというと、森の中ですね。 詳しく調べてみると、森の中の木の上で生活(樹上生活)しているようです。 樹上生活での移動は、もっぱら枝から枝です。 枝にぶら下がって跳び移って移動します。 あの巨体のゴリラもそうです。 ゴリラは、重さが推定400kgw~500kgwで、150kg前後の巨体でありながら、片手二本指で平気に木にぶら下がれるようです。 ということで、 彼らの肩関節は、一日24時間中、バンザイの姿勢に近い状態になります。 しかし、全く同じ姿勢というわけではありません。 ①バンザイの姿勢と ②枝にぶら下がっている姿勢 との間には 決定的な大きな違いがあります。 それは、 地面に足が着いているかいないかです。 ①バンザイの姿勢は地面に足が着いており、自分で力を入れて腕を挙上して、その姿勢になっております。 一方、 ②枝にぶら下がっている時は、地面に足が着いておらず、握力で枝を握ってぶら下がり、その姿勢になっております。 ①の姿勢では、体幹から腕全体に力が入り、体幹を固定してから、腕を上げようとする筋肉が働くため、腕の骨が持ち上げられ、その際、 肩関節の隙間は狭くなっております。 しかし、 ②の姿勢では、握力で枝につかまりぶら下がるため、その腕に体の重さがかかり、腕の骨そのものは下へ引っ張られることになり、 肩関節の隙間は広くなっております。 どうやら、この点が「五十肩」が治りにくいといわれる大きな原因のようなのです。 このことを踏まえた上で、 人間の肩関節の構造を少し申し上げます。 人間の関節数は、分類の仕方によって大きく違いますが、 だいたい200~300と言われております。 今回のテーマ『肩』の関節は、 実は、 5~6個の関節で構成されております。 その中で、 一般的に『肩』の関節と呼ばれているのが、腕の骨と肩甲骨をつなぐ関節のことです。 この関節は、構造的に“球関節”と呼ばれ、腕の骨側の頭が丸い球のようになっており、 肩甲骨側が受け皿になっております。 この肩の関節を動かす筋肉は、内と外の二層になっており、 内層の筋肉は、すばやい動きをするときに使います。 逆に、 外層の筋肉は、重い物を持ったり、その姿勢を保持したりする時に使います。 現代人の多くは、木の枝にぶら下がることをしませんね。 鉄棒選手くらいでしょうか。 現代人の職種別にみてみますと、 事務職や運転手であれば、同じ姿勢を保持しますし、建築や土木関係の仕事で物を運んだりする仕事では、 重い物を頻繁に持つこともあります。 このような現代人の生活条件では、どうしても外層の筋肉が過剰に収縮し、使われております。 この生活が続くと、どうしても外層の筋肉は、収縮している時間が多く伸びにくくなってきます。 すると、この外層の筋肉の収縮で腕の骨を次第に持ち上げることになっていきます。 その結果、 内層の筋肉と外層の筋肉の隙間が狭くなり、更にその間に“肩峰(けんぽう)”という肩甲骨の尖った骨があり、 内層の筋肉は、その骨にもぶつかりながら摩擦を起こしながら動かすことになります。 その摩擦を受ける動作を反復していると、少しずつ傷つくことになり、その傷口が大きくなってくると痛みが出てくることになります。 内層の筋肉は、外層の筋肉に比べて、小さくて薄く筋力も弱い筋肉です。 人によっては、磨耗して切れてしまう人もいるくらいです。 そこで、 このような「五十肩」の症状の人に必要なことは、肩関節周囲の各筋肉を緩めることです。 「各筋肉を緩める」ということは、各筋肉の伸び縮みができる状態に戻すことです。 五十肩の人は、長きに渡り(数ヶ月から数年)痛みで動かしていない状態が続いております。 そのため、 肩関節周囲の各筋肉は、伸び縮みができない状態になっております。 症状が軽度の人は、ストレッチ体操をすることによって、肩関節の可動域(動かせる範囲)が、 広がっていきます。筋肉は、伸ばすことができれば、縮めることができるのです。言わば、“ストレッチは筋肉のリセット”です。 よって、 たとえそれまで長い間、痛みが続いていたとしても、ちゃんとストレッチ体操ができる人は、かなり早い段階で改善していきます。 しかし、 あまりに症状が強く出ている人は、ストレッチ体操をしようとすると、先に痛みが出てしまい筋肉を伸ばすことができません。 そのような重症の五十肩の人達は、今までなかなか改善する治療法がありませんでした。 ただ、当院ではそのような重症の人達も、段階的にしっかりと治っていきます。 その大きな理由は、 “ストレッチ体操以外に、筋肉をリセットさせる方法”に気づくことができたからです。 ここで先ほどから出ている“ストレッチは筋肉のリセット”について、 少し申し上げます。 私たち人間の筋肉には、いくつかの種類があります。 大きく分けると、随意筋と不随意筋があり、前者は自分の意志で動かせる筋肉(手足の筋肉など)を言い、後者は自分の意志と無関係に働いている筋肉(例えば心臓の筋肉など)です。 今の場合、前者の随意筋のことを指します。 この随意筋を骨格筋と言いますが、骨についている筋肉で、たくさんの筋線維が束になってできていて筋線維の1本1本が力を出して縮むことで筋肉は動きております。 筋肉の状況を察知して指令を送って、この動きを調節しているセンサーの役目を果たしているものが、筋紡錘や腱紡錘という器官です。 筋紡錘は、筋肉中の筋繊維方向に並んで点在しており、腱紡錘は筋肉の両端に位置しております。 この二つのセンサーとなる器官が、伸び縮みを察知してくれているおかげで、筋肉は曲げすぎたり伸ばしすぎたりされても防御できるようになっているのです。 言い換えると、肩関節周囲の各筋肉が曲げ伸ばしできていれば、五十肩のような状態にはなりえないことになります。 では、当院で気づくことができた“ストレッチ体操以外に、筋肉をリセットさせる方法”とは、何でしょうか? これは、この方法とは、「筋肉の筋線維を伸び縮みする方向ではなく、その方向と垂直な方向に動かすこと」です。 言葉だけではとても伝わりにくいとは思いますが、 筋線維を弦のようにはじく動作に似ております。 この現象を考察してみると、どうやら弦のようにはじく分、センサーである筋紡錘や腱紡錘が伸ばされ、ストレッチと同様の信号が送られ、 筋肉がリセットされるのではないかと考えております。 この方法を行うと、その後肩関節の可動域(動かせる範囲)が広がり、 ストレッチ体操ができるようになり、段階的に改善していくのです。 もし宜しければ、されてみてくださいね!!
五十肩とは

「五十肩」とは、医学の書には「いわゆる五十肩」という掲載が多いです。別名では「肩関節周囲炎」です。前者は五十代に多い方の症状から”五十肩”名付けられたようです。後者は、文字通り、肩の周囲の炎症を繋げて並べた”肩関節周囲炎”です。この五十肩は、どの書物にも、『原因不明』という記載が多いですが、はたしてそうなのでしょうか?

実際に、原因なく出てくるものはないわけで、どんな病気にも原因があるのです。

たとえば風邪では、免疫力低下により体内でのウィルスや細菌の増殖があり、糖尿病では、度重なる過食、炭水化物や砂糖の取り過ぎによる血糖値の上昇からインスリンの調整がうまくいかなくなったことなど。

現代病で、『原因不明』という病気の病名には「突発性~」とか、先ほどのように目の前の状態を文字で並べた「〇〇病」や「〇〇炎」、当院では「〇〇ねんざ」「〇〇症」「〇〇神経痛」などがあります。

今回の「五十肩(肩関節周囲炎)」は、長年の偏った生活習慣(姿勢、動き、食事、ストレスなど)が原因の場合が多いです。そのなかで、ここでは”動き”について申し上げます。

本来、人間はお猿さんから進化しましたので、両手は、木の枝にぶら下がるために、犬や猫などの他の動物よりも、動く範囲が広がっていったわけです。文明が進歩するにつれて、人間の生活は、少しずつ動きが少なくなりました。両手に関しては、細かい作業は多いものの、昔むかしのように偏り上に挙げて生活することが減ってしまいました。そのために、少しずつ脳のほうが「必要ない」と考えて、手をあげる動作の神経回路を細くしていったのです。これは、長期入院をしたりして、歩けなくなった方や骨折などでギプスを長期にわたりした場合、ギプス除去後、「歩く」感覚などがしばらく忘れていることとよく似ています。

 下半身のように、立ったときに重力がかかる関節(”荷重関節”という)であれば、体重を支えるために、動く範囲を狭くして、強くできています。それで日常生活をしていく中で、しだいに体が覚える、言い変えれば、脳がその動きをする神経回路を再び使い始めるのです。しかし、肩は、先ほど申し上げましたように、4足動物のように前足だったものが、次第に色々な作業をするために、動かす範囲を広げて、「手」に変わっていったものです。「肩」はその手の付け根にあたります。とても広い範囲(「自由度」と言う)を動かせる関節であるからこそ、支えるのには数多くの筋肉が関与し、更に、その神経が関与しているわけです。