あぞう接骨院

第9回「筋肉」 Muscle

「筋肉」について

平成23年12月13,15,16,26,28,30日(待合室にて)

「筋肉」は、皆様ご存知“筋(すじ)”という字と“肉”という字から成り立っています。

ちまたで、“筋(すじ)”というのは、筋肉や腱(けん)(筋肉の端)のことを言うようです。総数は、約600個(骨格筋だけで約400個、全体では(+平滑筋、心筋)約600個)と言われています。では、筋肉にはどんな種類があるのでしょうか?

このように、筋肉には3種類あり、

・心筋(しんきん)は、文字通り心臓を動かす筋肉です。

・平滑筋(へいかつきん)は、内臓を動かす筋肉です。

・骨格筋(こっかくきん)は、骨について手足などの体を動かす筋肉です。

そして、この骨格筋が皆様が唯一、ご自分の意志で自由に動かすことの出来る筋肉なのです。 

前回、関節にはさまざまな形があることを述べました。(“第8回そくさい話『関節』”参照)

関節はどんな形を持ち、どんな動きをするとしても、その方向に伸び縮みをしてくれる筋肉が必要となります。

その伸び縮みがうまくいかなくなれば、当然のことながら、関節の適合(てきごう)(前回申し上げました“建てつけ”のこと)がうまくいかなくなり、動きが悪くなるわけです。

 【例】偏った動作の仕事が多く、その動作に使う筋肉が縮み過ぎた場合、また日常の癖で同じ関節でも左側ばかりに体重が乗っているなど・・・一人一人すべて原因は違います。

以上のように、人間は多くの関節の動く方向と多くの骨格筋の働く方向によって、さまざまな動きが可能となっているわけです。

例えば、「肩関節」という一つの関節に対しても、数多くの筋肉がついております。

まず、体の浅いところ(外側)にある筋肉として、肩甲骨を持ちあげる筋では、肩甲拳筋、僧帽筋。

上腕を持ちあげる筋として、三角筋(←外転したり、伸展したり、屈曲したり様々な方向に動きます)があります。

肩関節を取り囲む筋として、棘上筋、棘下筋、小円筋、大円筋。 その他、肩関節の骨と骨の間には、滑液包、上腕二頭筋腱など、体の深いところ(内側)にも様々な筋肉があるのです。

抱きしめる時に働く筋では、大胸筋があります。

このように、前回の『関節』にて申し上げましたように、関節には、複数の骨が関係する関節もあります。

今回挙げた肩関節は、一般的に一つの関節として扱っていますが、専門的に分類してみると5~6種の関節が入り混じっているのです。そのおかげで日常している複雑な動きを可能にしているのです。

この筋肉の“伸び縮み”ですが、現代の生理学的に分かっている範囲では、自分でできるのは“縮める”ことのみのようです。では、なぜ“伸び縮み”できるのでしょうか?

それは、関節の反対側にある筋肉が縮んでくれるからです。これを、“拮抗(きっこう)作用”と言います。つまり、筋肉のバランスのことです。バランスが取れていることが、関節の適合を良くしてくれるわけです。

前の筋肉と後ろの筋肉でバランスをとっているのがわかります。腕を“屈曲”(曲げること)した際に、筋肉の縮み(収縮と言う)が起こり、裏側の筋肉は伸ばされています。ちょうど『力こぶ』ができています。

筋力は、年齢とともに落ちてくるものです。それによってバランスが崩れることも大いにあります。だからと言って、痛みがあるのに筋肉を鍛えると言うのは、先ほど申し上げたような炎症を強くすることに繋がってしまいます。なぜなら、関節の適合(“建てつけ”のこと)を合わせていないからです。関節の一部がひっかかったりして摩擦が生じたままだからです。

筋肉を鍛える前に、縮んでいる筋肉を伸ばして、前後左右上下のバランスを整えてあげることがより早く痛みを取ることに繋がります。

そのために、必要なことは“縮んでいる”筋肉を“伸ばす”ことです。一番良い方法は、「ストレッチ」です。このストレッチによって、筋肉のバランスがとれれば、関節の適合がうまくはまり、摩擦がなくなってきます。そして、痛みが和らいだ時に、初めて筋力を鍛えるという予防体操をすれば良いことになります。

 前回の『関節』の時と同様に、一つ一つ原因を見つけ出すことがとても大切になってきます。更に、その原因に対する予防体操が重要になってきます。(“第8回そくさい話『関節』”参照)

 原因の場所が、関節が先か、筋肉が先かは、その人その人で違います。

『関節』は、ご自分で予防体操するのは、少し難しくなりますが、『筋肉』は、ご自分で予防体操することが意外とできます。(“痛みの予防体操Vol.1”参照)

 特に、体がこわばりやすい冬の時期は、ストーブの前など暖かい場所で、無理のない範囲でストレッチなどの予防体操をされると、治療効果が倍増すること間違いありません。なぜなら、先ほど申し上げました一つ一つの原因がいくつか除去できるからです。

 宜しければ、気が向いたときにご自宅で、良くなる自分をご想像して楽しんでされてみてください。くれぐれも義務化したりして無理はされないでくださいね。

 

 

編集後記

2011年は、歴史的にも数多くの災害が起こりました。日本国民にとっても、とても辛い一年だったと思います。

しかし、以前申し上げましたように、この世は、人間の目には見えない周波数の世界が存在することが既に世界の多くの科学者によって証明されております。(“第7回そくさい話『波動』”参照)つまり、どんなことも原因があるから起きているのです。

当院で、患者様の痛みを除去する場合も、必ず原因を見つける治療をさせて頂いております。たとえ一時的に症状を和らげたとしても、原因を見つけて改善しておかなければ、再び同じ「痛み」を繰り返すことになるからです。

今年起こった天災にしても人災にしても、原因があるから起こっているわけです。そして、以前申し上げましたように、どんな場合も原因は一つとは限りません。逆に、いくつかの原因が揃って初めて起こると思って頂いた方がよろしいかと思います。言い換えれば、一つでも良いから原因を取ってあげるだけで同じようなことは起きないと言えるのです。

今後、一人の日本国民として日本の各地の災害地の復興支援に微力ながら少しでも協力できれば幸いであると思っております。また、災害に限らず、身近に困っている方を助けることが、自分の人生を幸せにすることにも繋がります。いつも申し上げますが、古人のおっしゃっることに偽りはないようです。

『与えたら必ず何かの形で返ってきます』悪いことをすれば悪いことが返ってきますし、良きことをすれば良きことが返ってきます。「量子力学」という最先端物理学の世界でも、同じことが分かっています。エネルギーの流れを悪くすることをすれば、当然、反動でエネルギーを流そうとすることが起こります。以前申し上げましたように、全ての目の前の事象は、物理的現象であり、エネルギー交換です。“怒り”“恨み”“憎しみ”“妬(ねた)み”“悲しみ”“愚痴(ぐち)”“ 謗り(そしり)”“心配(しんぱい)”“ 貪欲(どんよく)”などの「自我自欲」に偏れば、必ず反動が起こります。逆に、「共存共生」のように“喜び”“楽しみ”“感動”“感謝”を分かち合えば、おのずとエネルギーが流れ始め、自分にとって嬉しいことが次々と起こります。(現在、ドイツやロシアなどのヨーロッパでは、すでに医学の分野で保険診療として病院で活用されています。)

そして、ぜひ来年は、素晴らしい年になるように心より祈っております。

 

 

参考文献

ウィキペディア百科事典

波動科学入門  大橋正雄 (たま出版)

イラストで学ぶ解剖学 松村讓兒 (医学書院)